介護派遣の時給相場はいくら?資格・勤務時間・施設別に高時給を狙うコツを解説

介護職の働き方・転職

介護派遣で働くことを考えたとき、最初に気になるのが「時給はいくらくらいが相場なのか」という点ではないでしょうか。求人票を見ると、同じ介護職でも時給に差があり、「資格があるとどのくらい変わるのか」「夜勤ありの方が高いのか」「高時給求人を選んでも大丈夫なのか」と迷う方は少なくありません。

エン株式会社が公表した2026年2月度の三大都市圏募集時平均時給レポートでは、派遣社員全体の平均時給は1,709円、医療・介護系は1,481円とされています。また、介護関連では人材獲得に向けて1,900円以上など相場を上回る求人も登場したと説明されています。[1]

ただし、介護派遣の時給は全国一律ではありません。実際には、地域、資格、経験、勤務時間、夜勤の有無、施設形態、業務範囲によって変わります。この記事では、介護派遣の時給相場を判断するための見方と、高時給求人を選ぶときに確認したいポイントを、求人比較の視点から解説します。

介護派遣の時給相場はどのくらい?まずは1,400円台後半を目安に考える

介護派遣の時給を考えるときは、まず「医療・介護系の派遣求人では1,400円台後半が一つの目安になりやすい」と捉えると比較しやすくなります。前述の調査では、三大都市圏における医療・介護系派遣求人の平均時給は1,481円でした。これはあくまで職種カテゴリ全体の募集時平均であり、介護職だけを切り出した全国平均ではありませんが、求人票の時給が高いか低いかを判断する参考になります。

たとえば、無資格・未経験で日勤のみの場合は、教育体制や業務範囲を重視した求人が中心になりやすく、経験者や介護福祉士、夜勤対応ができる方は、より高い時給帯の求人を検討しやすくなります。時給だけを単独で見るのではなく、「自分の資格・経験・働ける時間帯に対して妥当か」を見ることが大切です。

見方確認する内容求人比較でのポイント
平均時給医療・介護系派遣求人全体の目安1,400円台後半を一つの基準にし、地域差も考慮する
資格別無資格、初任者研修、実務者研修、介護福祉士資格を活かせる業務範囲かを確認する
勤務時間別日勤、早番、遅番、夜勤、夜勤専従時給だけでなく生活リズムと体力負担も見る
施設別特養、老健、有料老人ホーム、デイサービスなど身体介助の量、夜勤体制、記録業務の有無を確認する
実質収入交通費、残業、深夜割増、勤務日数月収換算で比較し、通勤コストも含めて判断する

資格別に見る介護派遣の時給の考え方

介護派遣の時給を資格と経験別に考えるための図解

介護派遣の時給は、資格の有無によって変わることがあります。資格は、派遣先が任せられる業務範囲や、即戦力として期待できるかを判断する材料になるためです。ただし、「資格があるから必ず高時給になる」というより、資格と現場経験が組み合わさることで評価されやすくなると考えましょう。

資格・経験時給の見方登録時に伝えたいこと
無資格・未経験高時給だけでなく、教育体制や業務範囲を重視したい段階介護補助、見守り、清掃、配膳などから始めたい希望
初任者研修身体介助を含む求人に応募しやすくなり、選択肢が広がる入浴介助、排泄介助、移乗介助の経験有無
実務者研修介護福祉士を目指す段階として、経験者求人で評価されやすいこれまで担当した利用者層、記録業務、夜勤経験
介護福祉士国家資格として評価されやすく、高時給求人を検討しやすいリーダー経験、認知症ケア、医療職との連携経験
介護経験が長い方資格だけでなく、施設形態や対応できる業務で差が出やすい特養、老健、有料老人ホーム、デイサービスなどの経験

ブレイブの登録面談でも、「資格を取ったので時給が上がる求人を探したい」「介護福祉士を活かして夜勤なしで働きたい」「無資格でも始められる求人を知りたい」といった相談があります。資格名だけでなく、実際にできる業務と避けたい業務を整理しておくと、求人提案を受けやすくなります。

勤務時間別の違い|日勤・早番遅番・夜勤で時給は変わる?

日勤・早番遅番・夜勤など介護派遣の勤務時間別特徴を比較した図解

勤務時間も、介護派遣の時給に影響しやすい要素です。日勤のみの求人は生活リズムを整えやすく人気がありますが、早番・遅番・土日祝・夜勤に対応できると、応募できる求人の幅が広がることがあります。

勤務時間特徴向いている人
日勤のみ生活リズムを保ちやすく、家庭や子育てと両立しやすいブランク明け、家庭と両立したい方、夜勤が難しい方
早番・遅番食事介助や起床・就寝介助に関わることが多いシフトの柔軟性を活かして求人の幅を広げたい方
夜勤あり深夜時間帯の勤務があり、収入を上げやすい一方で体力負担もある夜勤経験があり、まとまった収入を重視したい方
夜勤専従少ない勤務日数で月収を確保しやすい場合がある夜間帯の勤務に慣れており、生活リズムを調整できる方
短時間・週3日収入は勤務日数に左右されるが、無理なく働き始めやすい扶養内、復職直後、副業や家庭都合を優先したい方

夜勤を含む求人では、深夜帯の割増賃金や夜勤手当が収入に関わります。厚生労働省は、深夜業に対する割増賃金は2割5分以上と説明しています。[2] 求人票を見るときは、時給だけでなく、夜勤1回あたりの給与、休憩時間、仮眠の有無、夜勤時の人員体制も確認しましょう。

施設形態別の違い|高時給には理由がある

介護派遣の時給は、働く施設形態によっても変わります。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス、グループホームなどでは、利用者の介護度、夜勤の有無、身体介助の量、医療職との連携、記録業務の内容が異なります。

施設形態時給を見るときのポイント確認したいこと
特別養護老人ホーム身体介助の比重が高く、経験者が評価されやすい場合がある介護度、入浴介助の体制、夜勤人数
介護老人保健施設在宅復帰支援や医療職との連携があり、経験が活きやすいリハビリ職・看護師との分担、記録方法
有料老人ホーム施設ごとに介護度やサービス方針の差が大きい接遇、生活支援、身体介助の割合
デイサービス日勤中心で働きやすいが、送迎やレクリエーション対応がある送迎業務の有無、レク対応、入浴介助の人数
グループホーム認知症ケアや少人数ケアの経験が評価されやすい調理、夜勤体制、認知症ケアの方針
訪問介護一対一の支援が中心で、資格や移動条件が重要になる移動手段、訪問エリア、生活援助と身体介護の比率

高時給求人は魅力的ですが、その背景には「夜勤専従」「身体介助が多い」「急募」「経験者限定」「駅から遠い」「土日祝勤務が必要」などの理由がある場合があります。時給が高いほどよい求人とは限らないため、仕事内容と条件のバランスを確認することが重要です。

介護派遣の月収はいくらになる?時給だけでなく勤務日数で考える

介護派遣の収入を考えるときは、時給だけではなく、勤務時間と勤務日数を掛け合わせて月収の目安を確認しましょう。同じ時給でも、週3日勤務と週5日勤務では月収が大きく変わります。また、夜勤を含む場合は深夜割増や夜勤手当が加わることがあります。

働き方の例計算方法月収の考え方
時給1,400円・1日8時間・週3日1,400円×8時間×12日月134,400円前後
時給1,500円・1日8時間・週5日1,500円×8時間×20日月240,000円前後
時給1,600円・1日8時間・週5日1,600円×8時間×20日月256,000円前後
夜勤を含む働き方時給・夜勤手当・深夜割増・勤務回数で計算求人ごとに差が大きいため、1回あたりの給与を確認する

月収を比較するときは、交通費の支給条件、社会保険の加入条件、残業の有無、契約更新の見込みもあわせて確認しましょう。手取り額は税金や社会保険料によって変わるため、求人票の額面だけで判断しないことが大切です。

高時給を狙うために確認したい5つのポイント

1. 資格と経験を具体的に伝える

派遣会社に相談するときは、資格名だけでなく、これまで担当した業務を具体的に伝えましょう。「介護福祉士です」だけでなく、「特養で入浴介助、排泄介助、夜勤、記録業務を経験しています」と伝える方が、条件に合う求人を紹介されやすくなります。

2. 勤務できる時間帯を整理する

日勤のみ、早番・遅番可、夜勤可、土日祝可など、勤務できる時間帯によって求人の幅は変わります。高時給を重視する場合でも、無理なシフトを選ぶと長く続けにくくなるため、希望条件と妥協できる条件を分けておきましょう。

3. 施設形態ごとの業務負担を確認する

同じ時給でも、施設によって業務内容は異なります。身体介助が多い職場、レクリエーション対応が多い職場、認知症ケアが中心の職場など、自分の経験や得意分野に合うかを確認しましょう。

4. 高時給の理由を派遣担当者に聞く

高時給求人を見つけたら、「なぜこの時給なのか」を確認することが重要です。急募なのか、夜勤専従なのか、経験者限定なのか、通勤条件が難しいのかによって、働きやすさは変わります。

5. 就業後の時給アップは既存の評価軸も意識する

登録前の求人選びでは相場を知ることが大切ですが、就業後に時給アップを目指す場合は、勤怠、業務範囲、派遣先からの評価、契約更新のタイミングなども関わります。具体的な交渉の進め方は、既存記事「介護派遣で時給を上げる方法」も参考にしてください。

高時給求人で失敗しないためのチェックリスト

介護派遣の高時給求人を選ぶ前に確認したい項目のチェックリスト

時給が高い求人ほど、事前確認が重要です。特に派遣では、就業前に派遣担当者へ確認できる情報が多いため、不安な点は登録面談や求人紹介の段階で相談しておきましょう。

確認項目質問例確認する理由
業務範囲身体介助、記録、送迎、調理はどこまで担当しますか?想定外の業務負担を防ぐため
人員体制日勤・夜勤それぞれ何名体制ですか?一人あたりの負担を把握するため
利用者の介護度平均介護度や認知症の方の割合はどのくらいですか?経験と業務内容の相性を判断するため
残業・欠員対応残業はどの程度ありますか?急なシフト変更はありますか?生活リズムや家庭との両立に影響するため
交通費・通勤交通費は支給されますか?最寄り駅からの距離はどのくらいですか?実質的な手取りと通勤負担を見るため
契約期間初回契約期間と更新見込みはどうなっていますか?安定して働けるかを判断するため

ブレイブなら時給相場と希望条件をふまえて介護派遣求人を相談できる

介護派遣の時給相場は、求人票だけを見ても判断しにくいことがあります。同じ時給でも、夜勤の有無、施設形態、交通費、業務範囲、契約期間、職場の人員体制によって、実際の働きやすさは大きく変わります。

ブレイブでは、資格、経験、希望時給、勤務できる曜日や時間帯をふまえて、介護派遣求人を相談できます。登録時によくある相談例として、「今より時給を上げたいが夜勤は避けたい」「介護福祉士資格を活かせる職場を探したい」「高時給の理由を事前に知りたい」といった声があります。

希望条件を整理したうえで相談することで、時給だけでなく、仕事内容や働き方にも納得しやすい求人選びにつながります。介護派遣が初めての方や、現在の条件が妥当か知りたい方は、まずは自分の資格・経験・希望シフトを整理して相談してみましょう。

まとめ

介護派遣の時給相場は、三大都市圏の医療・介護系派遣求人では1,400円台後半が一つの目安になります。ただし、実際の時給は、地域、資格、経験、勤務時間、夜勤の有無、施設形態、業務範囲によって変わります。

高時給を狙うなら、介護福祉士などの資格や現場経験を活かすことに加え、勤務できる時間帯や施設形態の希望を整理することが大切です。一方で、高時給求人には理由があるため、仕事内容、身体的負担、人員体制、交通費、契約期間まで確認したうえで判断しましょう。

時給だけで求人を選ぶのではなく、自分が無理なく続けられる条件かどうかを見極めることが、介護派遣で納得して働くためのポイントです。

よくある質問

Q:介護派遣の時給相場はいくらですか?

三大都市圏の医療・介護系派遣求人では、2026年2月度の平均時給が1,481円と公表されています。介護派遣の実際の時給は、地域、資格、経験、施設形態、夜勤の有無によって変わるため、求人ごとに条件を確認することが大切です。

Q:無資格でも介護派遣で高時給を狙えますか?

無資格で応募できる求人もありますが、高時給だけを優先するより、教育体制や業務範囲が合う職場を選ぶことが重要です。将来的に時給アップを目指すなら、初任者研修などの資格取得も選択肢になります。

Q:介護福祉士は派遣だと時給が上がりやすいですか?

介護福祉士は国家資格であり、派遣求人でも評価されやすい資格です。ただし、時給は資格だけでなく、夜勤経験、施設形態、身体介助の経験、認知症ケア、勤務できる曜日や時間帯によっても変わります。介護福祉士の派遣年収を詳しく知りたい方は、既存記事「介護福祉士が派遣で働くときの年収相場」も参考にしてください。

Q:夜勤ありの方が収入は高くなりますか?

夜勤を含む働き方は、深夜割増や夜勤手当によって収入を上げやすい場合があります。ただし、体力面の負担や生活リズムへの影響もあるため、夜勤回数、休憩時間、仮眠の有無、人員体制を確認してから判断しましょう。

Q:高時給求人を選ぶときに一番確認すべきことは何ですか?

高時給の理由を確認することが大切です。急募、夜勤専従、経験者限定、身体介助の多さ、人員不足、通勤条件など、時給が高い背景は求人によって異なります。派遣担当者に業務内容や職場環境を確認し、無理なく続けられる条件かを見極めましょう。

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参考資料

執筆・監修

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