「派遣の方が時給が高いのはなぜ?」「正社員より得なの?」
求人を見ると、派遣:時給1,600円〜1,800円/正社員:月給22〜25万円。
一見すると「派遣の方が高い」と感じます。
結論:保育士派遣の時給が高いのは、賞与・退職金・昇給制度を含まない分を時間単価に換算しているからです。
しかし本質はそれだけではありません。この記事では給与構造の裏側まで踏み込みます。
派遣の時給が高く見える5つの理由
- ボーナスがない
- 退職金がない
- 昇給制度が限定的
- 即戦力前提の市場価格
- 園の「短期人材コスト」
高いのではなく、構造が違うのです。
派遣料金のリアル構造を分解
仮に園が派遣会社へ支払う派遣料金が1時間あたり2,400円の場合のイメージ:
- 派遣会社運営費:約15%
- 社会保険原資:約15%
- 有給積立原資:約5%
- 教育研修費など
最終的に保育士へ支払われる時給:約1,600円前後
「園は2,400円払っている」「保育士は1,600円受け取っている」
この差がマージンの正体です。
園側の年間コスト比較
■ 正社員1人
年収:330万円
社会保険事業主負担:約50万円
合計:約380万円
■ 派遣保育士(時給1,600円)
1,600円 × 8時間 × 20日 × 12か月 = 約307万円
園が支払う派遣料金ベースでは、
2,400円 × 同条件 = 約460万円
実は園から見ると派遣は“高コスト”です。

なぜそれでも派遣を使うのか?
園長(認可園・定員120名)コメント:
「派遣は年間で見ると正社員より高い。でも急な退職時に“今すぐ来てくれる”価値は大きい。」
派遣は“安さ”ではなく“即応性”のコストです。
正社員と派遣の年収比較
派遣
時給1,600円 → 年間:約307万円(賞与なし)
正社員
月給23万円+賞与60万円 → 年間:約336万円
短期では派遣が高く見えますが、長期では正社員が上回るケースが多いです。
生涯年収比較(10年モデル)
派遣継続(横ばい)
307万円 × 10年 = 約3,070万円
正社員(昇給年1%想定)
10年累計:約3,500万円前後
差は約300〜400万円になる可能性があります。
派遣が「得」になるケース
- 短期間で稼ぎたい
- ブランク復帰
- 扶養内調整
- 人間関係固定を避けたい
派遣が「損」になりやすいケース
- 10年以上長期勤務
- 管理職志向
- 賞与重視
- 退職金重視
派遣は“楽だから高い”は誤解
- 即戦力
- 保護者対応
- 危険予測能力
- 行事対応力
責任は軽くありません。
園長の本音:
「派遣の先生には、最初から現場を回せる力を期待しています。時給が高いのは、その分の責任を含んでいるからです。」

よくあるご質問(Q&A)
Q1. 派遣の方が本当に稼げますか?
A1. 月収では派遣が高い場合がありますが、賞与や昇給を含めると正社員が上回るケースもあります。
Q2. マージンは高すぎませんか?
A2. 社会保険料・有給原資・教育費などが含まれています。会社により差はあります。
Q3. 派遣は将来不安ですか?
A3. 社会保険加入条件を満たせば年金も積み立て可能です。紹介予定派遣も選択肢です。
Q4. 結局どちらがいい?
A4. 安定重視なら正社員、柔軟性重視なら派遣。ライフステージで選ぶのが正解です。
まとめ
保育士派遣の時給が高い理由は、福利厚生を含まない構造・即戦力市場価格・需給バランスによるものです。
大切なのは「時給」ではなく「10年後の働き方」で判断すること。
ブレイブでは、派遣・紹介予定派遣・正社員紹介まで対応しています。あなたの将来設計に合わせた働き方をご提案します。
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執筆・監修
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