何が違う? 保育士のリーダー・サブ・雑とは

保育士

保育士の働き方に、「リーダー」「サブ」「雑」という役割分担があります。「ベテラン保育士がリーダーで、新人保育士が雑?」と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。これから保育士として働こうと考えている人、保育士になるための勉強をしている人は、リーダー、サブ、雑とはどういう仕事をするのか、理解を深めておきましょう。

保育士のリーダー・サブ・雑はどういう意味がある?

保育園に勤めると、基本的に担任を持つことになりますが、その方式はふたつあります。ひとりでクラス全体を受け持つ「1人担任制」と、何人かの職員で1クラスを受け持つ「複数担任制」です。どちらの方式をとるかは、保育園の方針や規模、園児の人数など、保育園によって異なりますが、「複数担任制」においては、リーダー、サブ、雑という役割分担で回していくことになります。

役割分担は、スムーズなクラス運営のために必要なことです。複数人でひとつのクラスを受け持つのに、それぞれの考え方がばらばらではクラスがまとまりません。そこで、役割分担です。全体を統括する「リーダー」、リーダーを補佐する「サブ」、リーダーやサブが活動しやすいように目を配る「雑」という役割に分かれ、それぞれの役割をしっかりこなせば、保育士も仕事がしやすくなりますし、子どもたちも安心して活動できます。

ちなみに、複数担任制が設定されるケースが多いのは、2歳以下の乳幼児クラスです。その背景には、厚生労働省が定めている「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」があります。
この基準には、配置する保育士の人数として、0歳児の場合は子ども3人に対して保育士1人以上、1~2歳児の場合は子ども6人に対して保育士1人以上と定められています。3歳児に対しては子ども20人に対して保育士1以上。3歳以上になれば、1人で保育できる人数が、大幅に増えます。

確かに0~2歳児は、心身ともに発達途上にあり、おとなの関わりがとても大切な時期です。安全面への配慮、授乳や食事、おむつ替えやトイレなど、どうしても人手が必要になります。そんなとき複数担任制なら、目と手が行き届きます。

なお、「リーダー」「サブ」「雑」の役割は、一般的にはローテーションで回していきます。3日ごと、1週間単位などサイクルは保育園によって異なりますが、新人も、ある程度の期間を過ぎればリーダーを受け持つことになるので、その点は念頭に置いておきましょう。
それでは各役割について、細かく見ていきます。

保育士のリーダーの仕事内容と役割

role 01

リーダーの役割は、クラス全体をまとめ、活動をリードすることです。
1日の保育中にはさまざまな活動がありますが、これから何をするのか、どんなふうにするのか、子どもたち全員の様子を把握しながら取り組ませるのが、リーダーの役割であり仕事内容であります。

リーダーの役割でまず大切なのは、活動計画やタイムスケジュールをきちんと頭に入れておくことです。クラス全員の前で話すときは、ゆっくりはっきりした声で話すことが大切です。

また、リーダーとして仕事をするときは、ひとりの子どもだけにかかりきりにならないよう、常に全体に目を配ることを忘れないようにします。クラスの中には、やんちゃな子もいれば、おとなしくて目立たない子もいるもの。そうなると、保育士の目はどうしてもやんちゃな子に向きがちですが、そこはサブか雑の保育士に任せます。

そういった役割分担を考えておくことも、リーダーの仕事のひとつ。保育がすんだら、日誌などの記録をつけて1日を締めくくります。

保育士のサブの仕事内容と役割

サブの役割は、リーダーのサポートをすることです。
先ほども例に出しましたが、クラスの中には、やんちゃな子もいればおとなしい子もいます。お散歩の準備ひとつとっても、自分でシャカシャカすませてしまう子もいれば、ゆったりとマイペースの子もいるでしょう。クラス全体で行動をするときに、リーダーは、ひとりひとりの子どもに手をかけている余裕がありません。そこをフォローするのが、サブの仕事です。

もちろん、サブだからクラス全体を見なくていいということではありません。大切なのは、リーダーと気持ちをひとつにして、クラスの活動や運営がスムーズに進むように動くことです。

保育士の雑の仕事内容と役割

「雑」は、保育園によっては「アシスタント」「フリー」などと呼ぶこともあるようですが、役割は、活動のための環境整備を含めた雑務一般と考えて差し支えありません。例えば、遊具の出し入れ、給食の準備や後片付け、お昼寝の支度、掃除など。こういったことを雑が担当すれば、リーダーやサブは、子どもに専念することができます。

この役割に求められるのは、スピーディーで、なおかつ丁寧であること。給食をこぼしてしまった、トイレが間に合わずおもらしをしてしまったというとき、対応が遅れると、さらに状況が悪化してしまうこともあります。リーダーやサブの立場で考え、動いていくことが大切です。

なお、新人保育士の場合、雑の役割から仕事に入るパターンが多いようです。それにより、クラス全体の様子を把握しながら、リーダーやサブとしての子どもへのかかわり方を学んでいきます。

アルバイトやパートの場合は、基本的に担当するのは、雑の役割です。また、3人体制が組めない場合は、サブが雑を兼務することもあるので、覚えておいてください。

お伝えしたように、複数担任制をとっている保育園では、保育士の役割をリーダー・サブ・雑に分けてクラス運営を行います。それぞれの役割、仕事内容についてしっかりと理解を深めておきましょう。保育士の求人に応募する際は、その園がどのような担任制をとっているかの確認をし、疑問点は解消しておくと安心です。

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