勉強時間はどれくらい? 介護福祉士に合格するための効率的な勉強方法
介護関連の資格にはさまざまな種類がありますが、その中でも唯一の国家資格である「介護福祉士」は、介護職として働く多くの方が目標にする資格のひとつです。資格を取得するためには、3年以上の実務経験が必要で、尚且つ年1回実施される「介護福祉士国家試験」に合格しなければなりません。そこで今回は、介護福祉士に合格するための効率的な勉強方法について、その主な方法とポイントを詳しく解説していきます。
介護福祉士とはどんな資格?
介護福祉士というのは、介護に関する資格の中で唯一の国家資格です。介護福祉士国家試験は介護の現場で必要な知識や技能を測るための試験で、毎年1月下旬に実施される筆記試験と、3月下旬に実施される実技試験の両方に合格後、登録を行って初めて「介護福祉士」を名乗ることができます。介護福祉士の主な仕事は、要介護者が日常生活をスムーズに送れるよう、食事や入浴、排泄、歩行などの介助を行うことが主な仕事で、その他にも、介護現場で働くヘルパーに対して専門知識や技術を指導したり、アドバイスをしたりすることも大切な仕事のひとつです。介護福祉士は介護現場のリーダー的な存在として活躍することが多く、資格を取得することによって社会的信頼性が増し、国家資格ということもあって待遇面でもメリットがあります。また、ヘルパーとして現場で活躍するだけでなく、管理職としての仕事を任されることもあるなど、介護福祉士の資格を取得することで仕事の領域が広がるため、転職の際にも有利になることが多いようです。
介護福祉士の資格取得に必要な勉強時間の目安
介護福祉士の資格を目指す上で気になるのが、日々の勉強時間はどのくらい確保したら良いのかという点ではないでしょうか。特に仕事をしながら資格取得をする方は、仕事と勉強の両立は決して簡単なことではありませんから、上手に時間をやりくりすることが大切です。
例えば、通勤時間や昼休みなどを活用して勉強の時間を確保したり、いつもより早起きをして出勤前に勉強したりすることを習慣にしても良いでしょう。また、現在介護の仕事をしながら介護福祉士の資格取得を目指している方は、日々の業務と試験問題を結びつけることで効率的に学んだことを覚えることができます。もちろん、試験の傾向や出題されるポイントなどを知ることも大切ですから、介護福祉士国家試験の問題集などを繰り返し解いて慣れることも必要です。特に苦手科目は重点的に時間をかけて、分からないところを徹底的に明らかにしておきましょう。
勉強時間は独学や通信、通学など学ぶ方法によっても変わってきますが、試験の3ヶ月ほど前から1日2時間の勉強時間を確保するのが理想的です。
介護福祉士の資格取得のための勉強方法
介護福祉士の国家資格を取得するための勉強方法は、大きく分けて「独学で勉強をする」、「通信教育を受ける」、「通学をする」という3つの選択肢があります。それぞれどのような特徴があり、どんな人に向いているのかを詳しくみていきましょう。
独学で勉強する
介護福祉士の国家資格を取得するための勉強方法のうち、「独学」というのはその名の通り、専門学校に通ったり通信教育を利用したりせず、全て自分ひとりで学ぶ方法を指します。そのメリットは何と言っても費用を大幅に抑えることができること。必要な費用はテキスト代だけで、通学の必要もないため時間も有効に使うことができます。もちろん、勉強に必要なテキストも自分自身で選ぶ必要があり、それを使いながら学習計画を立てて試験対策を行なっていきます。試験日程をはじめ過去の出題傾向や合格率といった試験情報も自分で収集しなくてはいけないため、独学での勉強は、インターネットなどを活用して情報を集めることが得意な方、合格までの具体的な学習イメージが描ける方、計画的に勉強を進めていくことができる方に向いている方法です。
通信教育を受ける
専門学校などに通いたいけれど、仕事の都合などでその時間が確保できないという方には、通信教育という方法もおすすめです。独学の場合には、自分自身で教材を選んだり、学習スケジュールを自分で組み立てたりして管理する必要がありますが、通信教育であれば資格取得に必要な教材が全て揃っていて、決められた期限までに課題を提出することで効率的に学習を進めていくことができます。近年では、Webを活用した通信教育も増えていて、動画を見ながらより詳しく学ぶことも可能です。スマホやタブレットがあれば場所を選ばずに勉強ができるため、仕事の昼休みなどを活用して勉強をしたい方にも最適なのではないでしょうか。
通学する
時間にもお金にも余裕のある方は、専門学校などに通学して資格取得を目指す方法もおすすめです。通学して学ぶメリットとしては、一緒に勉強する仲間の存在がモチベーション維持につながること、情報交換がしやすいこと、確実に勉強時間を確保できるということなどが挙げられます。毎年の試験を細かく分析して、最新の出題傾向を教えてくれるため、最も効率の良い学び方ができるはずです。
介護福祉士国家試験を受験する方は、上記の内容を参考にしてそれぞれの勉強方法の特徴を理解した上で、自分に合った方法で対策をしていきましょう。