看護助手のやりがいとは? 仕事内容や向いている人なども併せて解説
看護助手は、医療や介護の現場で働く看護師を補助する職種です。看護助手ならではのやりがいもあるため、少しでも興味のある人は、まずは仕事への理解を深めることから始めてみましょう。今回の記事では、看護助手の仕事のやりがいや、看護助手に向いている人の特徴などを紹介します。
看護助手のやりがい
看護助手として働くことには、どのようなやりがいがあるのでしょうか。
さまざまな患者さんとのふれあいがある
看護助手の主な業務の中には、食事や入浴、着替え、移動など、患者さんとコミュニケーションをとりながら生活をサポートする介助が挙げられます。人と関わることが好きな人は特に、さまざまな患者さんと接する機会があることにやりがいを感じられるでしょう。
患者さんの役に立て、感謝の気持ちを受け取れる
患者さんの身のまわりの世話に携わる看護助手は、人の役に立っている実感も大きい仕事です。日頃のコミュニケーションやケアを通して少しずつ信頼関係を築き、患者さんから感謝の気持ちを受け取ったときは、喜びもますます大きくなります。
医療チームの一員としての貢献ができる
そもそも看護助手の役割は、医療現場で日々忙しく働く看護師の仕事をサポートすることです。医療行為に携わることはできませんが、それ以外の部分で看護師の業務を支えることはできます。患者さんのために働く看護師の補助を通して、医療チームの一員として現場に貢献できることも、看護助手の仕事のやりがいの一つと言えるでしょう。
医療関係の知識が身に付く
医療現場での看護助手の仕事を通して、医療関係の知識を身につけることにもつながります。始めは戸惑うことも多いかもしれませんが、徐々に専門用語や知識を蓄えていければ、より患者さんや看護師の役に立つことができるでしょう。
また、医療や介護に関して身につけた知識は、日常生活や今後のキャリアにも生かせるかもしれません。介護職や看護の仕事に興味がある人は、まずは看護助手として現場で働いてみることも貴重な経験となるでしょう。
看護助手の仕事内容
医療行為以外で看護師の業務をサポートする看護助手の仕事内容は、具体的に以下のようなものが挙げられます。
◼︎患者さんの生活をサポートする仕事
配膳・下膳、食事介助、口腔内や身体のケア、入浴介助、着替え、移動介助、排せつ介助
◼︎看護師の診療補助に関する業務
備品の補充・整理、検体や薬剤の搬送、書類・カルテの整理、医師やスタッフへの伝達
◼︎院内の環境維持に関する業務
院内の清掃、シーツ交換、医療機器の洗浄・滅菌、ゴミの回収など
実際は、勤務先がどのような施設であるか、または配属先によっても業務内容は異なります。例えば、外来などに配属された場合は、看護師の診療補助や院内環境に関する業務が中心となるでしょう。療養施設や高齢者病棟であれば、患者さんの生活をサポートする介護業務がメインとなる可能性が高いです。
具体的に挑戦したい業務がある場合は、その施設の特徴やどのような患者さんを受け入れているかを事前に確認しておきましょう。
看護助手の仕事に向いている人
最後に、看護助手の仕事に必要なスキルや、適性について解説します。
必要な性格やスキル
看護助手は、患者さんの世話や看護師のサポートなど、人の役に立てるように働くことが求められる仕事です。前向きに奉仕できる姿勢や、誰とでも円滑に意思疎通がとれるコミュニケーション能力が求められるでしょう。
また、人の命に関わる医療機関で働く仕事のため、責任感も欠かせません。与えられた仕事を最後まで責任を持って行うことはもちろん、思いがけないことが発生した際に臨機応変に対応したり、周囲と連携して問題を解決したりする姿勢も求められます。
スキルに関しては、医療や介護に対する基本的な知識や技術があることが望ましいです。もしそうではなくても、身近で働く看護師の姿から学んだり、自身で学習したりできる向上心を持った人であれば、徐々に成長していくことができるでしょう。
適性を見つける方法
「自分に適性があるかどうかわからない」という人は、まずは看護助手の仕事について理解を深めてみるのがおすすめです。
看護助手は資格がなくても就ける仕事ですが、看護助手向けの民間資格や講座なども存在します。まずはそうした資格試験に関連する書籍を読んでみたり、講座やスクールを受講してみたりして、知識を深めてみるのはいかがでしょうか。
看護助手に役立つ主な資格
- メディカルケアワーカー
- 看護助手認定実務者試験
- 介護職員初任者研修
資格を取得した上で看護助手の仕事をすることには、採用時の評価にもつながり、採用後も周囲から信頼が得られやすいなど、たくさんのメリットもあります。まずは仕事に対する知識を深めてみて、看護助手として働くイメージを具体的なものにしてみましょう。
看護助手は、患者さんとのふれあいやコミュニケーション、医療チームへの貢献など、人の役に立つことを通して、多くのやりがいが得られる仕事です。少しでも興味を持ったら、まずは看護助手の仕事に対する理解を深めて、自分が働くイメージが持てるかどうか、適性があるかどうかを考えてみましょう。