看護助手の仕事はきつい? 仕事内容やつらい場合の解決策など
看護助手は、特に資格がなくても医療現場で働くことのできる職種です。人の命にも関わるやりがいのある仕事ですが、一方で「実際にやってみたら、きつい」「看護助手はやめたほうがいい」という声も耳にします。なぜ、そのように言われるのでしょうか。実際に「きつい」と感じたら、どう解決すればよいのでしょうか。この記事でお伝えします。
看護助手の仕事が「きつい」と感じる理由
看護助手の仕事を「きつい」と感じる理由は人それぞれですが、多く聞かれるのは次のようなことです。
身体的負担の大きさ
ひとつは、体にかかる負担の大きさが挙げられます。
看護助手の役割は、看護師の仕事を手助けすることです。ただし、注射や点滴などの医療行為はできないため、入院患者さんのケア、介護を必要とする患者さんのサポートが主な業務になります。
例えば、入浴や排泄の付き添いや介助、着替えのお手伝い、車いすや松葉杖を使うときのサポート、寝たきりの患者さんの体位変更などで、どれも体力を使う仕事です。
しかも、患者さんの安全を最優先に考えなければなりませんから、無理な体勢でサポートするなど、看護助手の体に負担がかかることも少なくありません。
そのほか、配膳、シーツ交換やベッドメイク、診察室や病室の清掃など、体を動かしてこなす業務がほとんどです。
清掃業務の負担
嘔吐物や排泄物の処理をする、血液で汚染された衣類を扱うなど、病院の清掃は、一般的な清掃とは異なる面があります。それが負担となることも多いようです。
ポータブルトイレのように、患者さんが使用した衛生用品をきれいにして消毒する作業も看護助手に任されます。
慣れるまでは、心身に負担を感じることもあるでしょう。
夜勤による生活リズムの乱れ
入院設備のある病院や24時間体制の介護施設では、夜勤も担当することになります。
通常であれば寝ている時間に仕事をしなければならないため、生活リズムが乱れてしまうことも、看護助手がきついといわれる理由のひとつです。
人間関係の悩み
看護助手の役割は看護師をサポートすることですが、その人間関係に悩まされることもあります。
命に関わる現場であること、人手不足による忙しさなど、看護師自身にストレスがかかることも多く、時にはきつく叱られたり、質問を後回しにされたりということもあるようです。
給与と業務内容のギャップ
体力も使ううえに、雑多な業務もこなさなければならない看護助手ですが、給与がそれに見合っていないともいわれています。
看護師をサポートするという立場上、仕方のない面はあるものの、給与と業務内容のギャップが「きつさ」として感じられることもあるでしょう。
看護助手の仕事がつらい場合の解決策
体力を使い、大変なことも多い看護助手の仕事ですが、そればかりではありません。「やりがいはあるけど、つらいなあ」と感じたときの解決策をご紹介します。
スキルアップを目指す
ひとつは、例えば看護師や理学療法士のような資格を取得して、スキルアップを目指すことです。
看護助手として医療現場に携われることは、得難い経験でもあります。つらい経験も「自分の糧になる」と自分を励まして、乗り越えていきましょう。
コミュニケーションの改善
人間関係で悩んでいるなら、看護師とのコミュニケーション方法を変えてみましょう。どんな点が改善されれば気持ちよく働けるか、考えてみてください。看護師や看護助手の仲間と話し合ってみてもよいのではないでしょうか。
コミュニケーション能力は、看護師だけでなく、医師やほかのスタッフ、患者さんやそのご家族と接するときにも生かすことができるスキルです。
ぜひ、前向きに考えて取り組んでみましょう。
体力づくり
看護助手が体力的にきついと感じるのであれば、ふだんの生活の中に体力づくりの時間を作ってみてはどうでしょうか。体力は、あっても邪魔にはなりません。
ランニングやウォーキング、動画を観ながら自宅で筋トレ、時間に余裕があればジムに通うこともできます。
自分なりの方法を見つけていきましょう。
休息とリフレッシュ
意識的に疲れた体を休ませることも大切です。まずはしっかり寝て、休息をとりましょう。
休みの日には、趣味を楽しむなどリフレッシュを心がけましょう。オンとオフのめりはりをつけて自分を労わると、気持ちも上向きになっていきます。
転職や配置転換の検討
看護助手の仕事が続けたくて努力はしてみたけれど、今の勤務状況では難しいという場合は、転職も視野に入れてみてはどうでしょうか。上司に相談できるのであれば、配置転換の希望を出してみることも方法です。
看護助手のやりがいとメリット
きついと言われる看護助手ですが、医療現場で働けること、患者さんの役に立ち感謝されることなど、ほかの仕事にはないやりがいがあります。
医療の知識が身につく、キャリアアップへの足がかりになるなどのメリットがあることも魅力です。
詳しくは『看護助手のやりがいとは? 仕事内容や向いている人なども併せて解説』の記事で解説しています。あわせてご一読ください。
まとめ - 看護助手の仕事の魅力と向き合い方を見直してみませんか
看護助手の仕事には、体力的にも業務内容的にもきつい面があることは否めません。しかし、そのきつさには解決方法があります。また、医療の知識が得られる、人の役に立って喜ばれるなど、大変だからこその得がたい魅力もあります。「きつい」という言葉や風評にとらわれず、看護助手という仕事に取り組んでみませんか? さっそく下記のサイトで仕事を探してみましょう!
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