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保育士の基礎知識

保育士でもネイルはできる? OKな範囲とNGの範囲とは

保育士でもネイルはできる? OKな範囲とNGの範囲とは

指先をきれいに、おしゃれに見せてくれるネイル。今やファッションの一部にもなりつつありますが、保育士として働く場合、多くの園では「ネイルはNG」としています。ただ、全面的に禁止としている園もあれば、事情があればOKとする園もあるなど、一概には言い切れない面も。そんな中、保育士は、ネイルに関してどのような心持ちで臨めばいいのでしょうか。こちらの記事で説明します。

保育士はネイルをしてもいいの?

保育士として仕事をするときにネイルをしてもいいのかどうか――その問いに対する答えは、園がどのような就業規則を設けているかにもよって変わるものの、「大多数の園では、保育士のネイルはNGとしている」と考えておくのが無難といっていいでしょう。
中には、就業規則で特にネイルに触れていないケースもあるようですが、触れていないから「ネイルOK」というわけではありません。保育士がネイルをしないのは、言うまでもないこと――つまり暗黙の了解として、記載されていないということもあるからです。

就業規則に書かれていないから大丈夫と解釈し、ネイルをして出勤してしまうと、「常識がない」「浮ついている」といった評価を得てしまうだけでなく、保護者から「非常識な保育士がいる」などとやり玉にあげられてしまうこともあるといいます。どうぞご注意ください。

ただ、最近は「シンプルなネイルならOK」としている園も出てきているようです。
とはいえ、ファッションとしてネイルを認めているのではなく、つめが欠けやすい人や割れやすい人への配慮として認めているというケースが主流と考えたほうがいいかもしれません。つめの保護をするために透明な色、違和感のない色を塗るならかまわないという程度で、長いつめや派手な色、装飾が認められているというわけではないからです。

また、たとえ園が認めていて、つめを守るためにシンプルなネイルを使用しているという場合でも、保護者の目には「ネイルをしている先生」と映り、クレームとなるケースもあるといいます。保護者にとって保育士は、自分の子どもの面倒を見てくれる存在ですから、どうしても神経質になってしまう面もあるようです。

このように見てくると、たとえネイルを認めている園であっても、基本的に「保育士は、職場ではネイルはしない」と考えておいたほうがいいと言えます。

ネイルNGな保育園が多い理由

では、どうして保育園ではネイルがNGとされているのでしょうか。理由はいくつかあります。

まず、安全面の問題です。
ネイルの場合、見栄えをよくするためにどうしてもつめを長く伸ばします。
しかし、保育士の仕事は、子どものお世話をすることです。園によっては、0歳児を預かることもあります。赤ちゃんや幼児の肌はとても柔らかいのに、長いつめで触れたりしたら、傷つけてしまうことになりかねず、とても危険です。つめだけでなく、ストーンなどの装飾品が思わぬケガにつながることも……。
また、つめが長いとつめの中が汚れやすくなり、衛生上もよくありません。汚れたつめで食べ物を扱い、食中毒などが起きたりしたら大問題です。

ジェルネイルやマニキュアに含まれている化学物質によるアレルギーの心配もあります。
もちろん、一般的には心配がないとされていますが、子どもにとってどのような影響があるかは、はっきりとはわかっていません。子どもは大人より体が小さく、機能も未発達です。アレルギーは命を奪うことにもなりかねないという危険も秘めています。

さらに、ネイルをしていることで、保護者の信頼が得られにくいという問題も……。
どうしても「仕事とプライベートを混同している」「子どもへの配慮が足りない」といった評価につながりやすくなってしまいます。
「先生がしていたから、自分もネイルがしたい」などと言って、子どもが保護者を困らせることもあるかもしれません。それがクレームにつながると、園全体の問題にまで発展してしまう可能性もあるのです。

どうしてもネイルをしたい場合には?

職場で保育士がネイルをすることはNGだとしても、プライベートくらいはネイルをしたい――そのようなときは、お休みの日限定で、市販のネイルチップやネイルシールを使って楽しんでみませんか?
ネイルシールならそのまま貼れますし、ネイルチップなら両面テープでつめに取り付けるだけで簡単です。強力な接着剤で取り付けると、はがすときにとても手間がかかるので、両面テープの使用をおすすめします。

ネイルが認められている園の場合は、まずはつめを短く切りそろえましょう。そのうえで透明やヌーディカラーなど不自然でない色を塗り、ストーンやラメなど、派手なパーツは使わないようにしましょう。

保育士として仕事をする場合、安全面、衛生面、保護者の目などを考慮すると、ネイルはしないことを基本と考えたほうが無難です。ネイルOKという園でも、目立たない色にして、ストーンなどパーツの使用は控えるようにします。ただし、まったくつめのおしゃれができないというわけではありません。休日には、ネイルチップやネイルシールで、思う存分おしゃれを楽しんでくださいね。