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保育士の基礎知識

知っておきたい保育に関連する資格! チャイルドマインダーとは?

知っておきたい保育に関連する資格! チャイルドマインダーとは?

保育に関連する資格には、保育士以外にもさまざまなものがあります。チャイルドマインダーもそのひとつ。近年、保育施設の需要が高まるにつれ、注目を集めている資格でもあります。今回は、このチャイルドマインダーにスポットを当ててご紹介します。そもそもチャイルドマインダーとは何なのでしょうか。具体的な業務内容も含め、なりたいと思ったらどうすればいいのか、わかりやすく解説します。

チャイルドマインダーとは?

チャイルドマインダーとは、1~4人の少人数を対象として、アットホームで目の行き届いた保育を提供するスペシャリストのことをいいます。保育園とは異なり、保育の対象年齢が0~12歳であることも特徴です。
チャイルドマインダーという職業が生まれたのは、イギリスの地。その歴史をさかのぼると100年近くになります。その歴史ゆえ、イギリスでは国家職業基準資格として認定されているほど。イギリスから世界中に普及し、日本にも1990年代に伝わり、少しずつ広がりを見せています。
その背景にあるのは、保育施設や保育人材の不足です。日本では「待機児童」という言葉が社会的問題として扱われるようになりました。
また、保育園に預けることはできたものの「子どもが集団になじめない」「集団保育よりも、もっときめ細かく接してほしい」「保育環境に納得がいかない」という考えを持つ保護者も少なくないようです。このような保育に対するニーズの多様化が、チャイルドマインダーへの注目度を高めているともいえます。

ところで、チャイルドマインダーと保育士は、どのような点に違いがあるのでしょうか。簡単にまとめておきましょう。
大きな違いとして挙げられるのは、保育の「対象人数」「対象年齢」そして「場所」の3点です。対象人数は、先ほどもお伝えしたように1~4人という少人数となっています。これは、チャイルドマインダー1人につき面倒を見ることのできる上限人数が、0歳児は2人、1歳児は3人、それ以上は4人と決められているからです。保育士も年齢ごとに配置される人数は決められていますが、保育士1人当たりの人数でいうと、0歳児3人、1~2歳児6人、3歳児20人、4歳児以上は30人。複数担任のクラス編成をとる保育園も多く、基本は集団保育となっています。
対象年齢は、保育園は小学校に上がるまでですが、チャイルドマインダーは中学校に上がるまで。保育の場所は、保育士が働くのは保育園であるのに対し、チャイルドマインダーの場合は、自分の家か先方の家に訪問するというスタイルがメインです。
なお、保育士は国家資格ですが、チャイルドマインダーは民間資格という違いもあります。

チャイルドマインダーの仕事内容

次に、チャイルドマインダーの具体的な仕事内容について見ていくことにしましょう。
ざっくりとした言葉で説明すると「仕事、あるいはプライベートな事情により子育てができないご家庭の子どもを預かり、保護者の要望や教育方針に沿った保育をすること」が、チャイルドマインダーの仕事といえます。
具体的には、お遊び、トイレやオムツ交換、昼食やミルクのお世話、お昼寝、お散歩、おやつの提供、着替えなど。お遊びは公園や庭での外遊びのほか、お絵かき、工作、絵本読み、年齢によっては一緒に勉強をしたり、習い事を請け負ったりすることもあります。例えば、チャイルドマインダーがピアノ講師の資格を持っている場合、保育時間中にピアノレッスンをすることも。子どもがお昼寝をしている時間に、保護者に伝えるべきことやその日の活動内容を連絡ノートにまとめることも大事な仕事のひとつです。
保育時間は保護者との契約にもよりけりですが、9時前後から18時前後というケースが主流となっています。

保育を提供する場所は、保護者との相談で決まります。チャイルドマインダーの自宅ということもあれば、子どもが住む家に訪問して保育をするというケースも。また、自治体や企業が運営する保育施設に出向くこともあります。

チャイルドマインダーの資格を取得する方法

さて、チャイルドマインダーの資格は、どのようにすれば取得できるのでしょうか。方法について説明します。

保育士との違いでもお伝えしたように、チャイルドマインダーは国家資格ではなく民間資格となっています。学歴や年齢、子育て経験等の条件に関係なく、チャイルドマインダー養成講座を開講している団体のカリキュラムを学び、認定試験を受けて合格すれば、晴れて資格が取得できるという流れです。
現在、日本でチャイルドマインダーの養成講座を開講している主な団体は3つ。学び方は、通学のほか、通信+スクーリングというスタイルを設けている団体もあるので、働きながら資格を取ることもできます。期間は最長で6か月なので、何年も勉強を続けるという負担はありません。
費用は通学か通信かという受講形態にもよりますし、団体によっても差があるのですが、最低でも15万円程度を用意できれば受講可能です。なお、認定試験の合格率は80~90%とかなりの高確率をマークしています。

保育園の保育士不足が問題となる時代、チャイルドマインダーの需要は、ますます高まりそうです。きめ細かく、自分なりの考えを生かして保育できるという魅力もあります。勉強もさほどハードではありませんし、働きながら資格取得を目指すことも十分にできます。これから先を見据えると、取得しておいて損はない資格といえそうです。ぜひお伝えした内容を参考にして、チャイルドマインダーの資格取得を目指してみませんか?