開いた時間を利用しよう! 保育士におすすめの副業
少しでも増やしたい収入。保育士として働く人の中にも「副業でもしようかな」と考える人がいるのではないでしょうか。今は、社会的に副業が認められている時代です。自分のすき間時間を生かして稼げるのなら、それもアリかもしれません。そこで、保育士におすすめの副業について、取り上げてみました。副業を始める前に知っておいたほうがいいことも含め、お伝えします。
保育士は副業ができる?
副業を検討する前に、本当に保育士は副業ができるのかどうか、確認しておきましょう。
保育士が副業できるかどうかは、勤務先によって異なります。
公立保育園に、正規の保育士として勤めている場合は、副業をすることができません。公立保育園の正規職員は「地方公務員」に該当し、地方公務員法により副業が禁じられているからです。特例が認められるケースもないわけではありませんが、基本的に副業はできないと考えておきましょう。
私立の保育園に勤務している場合は、就業規則によります。就業規則で副業を認めていれば問題はありません。しかし、副業禁止が明記されている場合は、副業はできません。
なお、就業規則に、副業についての記載がないケースもあります。「何も書いてないから大丈夫でしょ」と、自己判断で副業を始めてしまうと、思わぬリスクを背負うことにもなりかねません。はっきりわからない場合は、必ず人事や総務の担当者に確認を取るようにしましょう。
保育士におすすめの副業
副業には多種多様の仕事があり、何を選ぶかは自分次第です。とはいえ、ある程度の指針はあったほうが、迷わずにすみます。
おすすめは、保育士としてのスキルが生かせ、保育士とも両立しやすい仕事です。
ベビーシッター
一般家庭、企業の託児室や派遣業者の依頼を受け、赤ちゃんのお世話をするベビーシッターは、保育士のスキルを存分に生かすことができます。実際に、保育士の資格を保有していると採用や待遇で優遇されることもありますし、依頼する側としても安心です。保育士としての経験にもつながります。
働き方はさまざまです。ベビーシッターの派遣業者に登録する方法もあれば、知り合いの家庭に伺うなど個人で仕事を受けるという方法もあります。
レジャー施設などの親子向けイベントスタッフ
休日になると、レジャー施設やショッピングモールなどで親子向けのイベントが開催されます。子どもはもちろん、親の対応にも慣れている保育士には、このようなイベントスタッフもおすすめです。
スタッフ派遣をしている会社で募集がかかることが多いので、こまめにチェックしてみてください。
ピアノ講師
ピアノが得意なら、ピアノ講師もおすすめの副業です。音楽教室に講師として登録する道もありますが、自宅にピアノがあれば、個人教室を開くこともできます。
ピアノ講師を本業にするとなると、生徒をたくさん集める必要がありますが、副業なら気楽に取り組めるのではないでしょうか。
在宅業務
Webライター、データ入力、アンケート回答、軽作業などの在宅業務は、時間に縛られずにできる点がメリット。自分でスケジュール調整をしながらコツコツ取り組んで、収入を得ることができます。
イラスト、ハンドメイドなどの作品を制作し、ネットで販売することも可能です。売れなければ収入にはつながりませんが、腕に覚えがあるなら、趣味と実益を兼ねて挑戦してみてはどうでしょうか。
保育士が副業をする際の注意点
就業規則はクリアできたから副業を始めよう……という前に、気をつけたいことがあります。確認しておきましょう。
ひとつは、本業である保育士の仕事に支障が出ないようにすることです。「それは、当然」という声も聞こえてきそうですが、今まで自由に使っていた時間を副業に充てることになります。収入を増やすことばかりに目がいくと、無理をしてしまいがちです。本業あっての副業であることを忘れないようにして、スケジュール調整をしていきましょう。
もうひとつは、副業で年間20万円以上の所得があった場合、確定申告をする必要があることです。確定申告の申告期間は翌年2月16日~3月15日まで。早めに準備をして、忘れないように申告をしましょう。
また、たとえ副業を認めている職場であっても、副業が歓迎されるとは限りません。副業のことを安易に口にしないこと、保護者と顔を合わせないような場所を選ぶことを心がけていきましょう。
SNSに上げる写真にも、注意したいところです。誰も知らないアカウントだから大丈夫と思っていても、いつの間にか知れ渡ってしまうことがあります。
副業をする前に一度考えるべきこと
ここまで、保育士におすすめの副業や気をつけたいことについてお伝えしてきました。そのうえで、本当に副業をするかどうか、もう一度考えてみましょう。
副業をしようと思った理由は、何でしょうか? お給料が少ないという不満であれば、副業をするよりも、転職をしたほうが早道かもしれません。
自分自身の状況をよく見定めながら、考えてみてください。
保育士の場合、勤務先が公立保育園ではなく、なおかつ就業規則で認められていれば、副業をすることができます。おすすめは、保育士のスキルを生かせる副業、時間を自由にやり繰りできる副業です。ただ、実際に副業をするにあたっては、気をつけたいこともあります。また、待遇面の不満を解消したいのなら、転職のほうが早いかもしれません。ぜひ、お伝えした内容を参考に検討してみてください。