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保育士の基礎知識

保育士に英語力は必要? 持っていると役に立つ資格

保育士に英語力は必要? 持っていると役に立つ資格

保育士に英語力が求められている、そんな話を耳にしたことはありませんか? グローバル化の流れを受け、日本にも外国籍の親を持つ子どもが増えてきました。中には、保育園に通う子もいるでしょう。また、小学校で英語教育が始まったこともあり、小さいうちから英語に親しませることを考える保護者も増えています。そこで今回の記事では、保育士の英語力について考えてみました。

保育士の仕事に英語力は必要?

保育士として仕事をするにあたり、絶対に英語力が必要かといえば、そうではありません。とはいえ近年は、英語教育を取り入れる保育園も増えています。指導は専門の講師に依頼するケースが多いようですが、子どもたちにとっては、日常的に英語に触れる機会があるということ。

このような現状をふまえると、保育士にとって英語力は必須ではないものの、あるならあったほうがよいといえそうです。

保育士に英語力が求められる理由

どうして保育士に英語力が求められるようになったのでしょうか。おもな理由を挙げてみましょう。

ひとつは冒頭でも触れた、グローバル化です。

法務省の調査によると、2001年に178万人だった在留外国人は、20年間で276万人にまで増えました。2012年から増加の一途をたどり、中でも2017年~2019年にかけては、飛躍的な伸びを示しています。新型コロナウイルスが流行した2020年は前年を下回りましたが、2021年には再び増加に転じました。

このような背景もあり、外国籍の保護者を持つ子どもが保育園に入園するケースも珍しくなくなっています。

しかし、保護者が日本語を話せるとは限りません。コミュニケーションのために、保育士の英語力が必要とされています。

もうひとつは、小学校のカリキュラムに英語が導入されたことです。小学3年生から英語教育が始まるということで、保護者の英語への関心が高まり、小学校入学前に英語に触れさせる動きが加速しています。その流れを受け、英語活動を取り入れる保育園も増えているのです。

保育園で英語力が求められる瞬間

保育園で英語力が求められる瞬間は、やはり日本語が話せない子どもや保護者とやり取りするときではないでしょうか。特に、子どもとコミュニケーションを取ることは、スムーズなクラス運営に必要不可欠です。保育士の言うことを理解してもらうことはもちろん、子どもが言うことも理解する必要があります。

保護者の場合は、毎日の送り迎えのほか、子どもが体調不良を訴えたときの連絡、行事予定や園からのお知らせなど、意思の疎通をはからなければならない場面が多々あります。入園前の面談でも、言葉が通じなければ家庭環境を把握することもできないということに……。
また、英語教育でネイティブの講師を招く場合は、その対応も必要です。もちろん日本語でコミュニケーションできる講師もいますが、保育士に英語力があれば、お互いにスムーズなやり取りができます。

保育士に役立つ英語資格

英語にはいくつかの資格があります。保育士として英語力をアップするためにも、勉強して取得を目指してみるのもよいのではないでしょうか。おもな資格を紹介します。

英語検定

英語検定には、「英検」として知られる日本英語検定協会実施の「実用英語技能検定」と、幼児教育・保育英語検定協会が実施する「幼児教育・保育英語検定」、通称「幼保英語検定」があります。

歴史のある英検は、英語力を判断する指標として社会的にも認められているもので、2級以上を取得すれば、留学や就職の際にアピールが可能です。

幼保英語検定は、乳幼児との会話や保育現場で使える英語力を認定するもの。資格取得に向けて勉強すれば、現場で役立つ力を自然と身につけることができます。英語教育を実践している保育園への転職を希望する際にも、有利な資格です。

TOEIC

TOEICは、英検と並ぶ信頼を得ている資格で、国際ビジネスコミュニケーション協会が実施しています。リスニング(聞き取る)、リーディング(読む)、スピーキング(話す)などのいくつかのプログラムがあり、テスト結果は、10~990点の点数制で示されます。

一般的には600点以上、英語力を必要とする仕事では750点以上が、英語力を判断する目安です。

TOEFL

TOEFLは、アメリカのETSという団体が開発したテストで、おもに留学を希望する学生の英語力を判定するために用いられています。

受験は団体のみで個人受験はできませんが、すでにTOEFLの試験を受けて点数を獲得しているのであれば、英語力の証明とすることが可能です。

保育士が英語力を伸ばすには

最後に、保育士が英語力を伸ばす方法について紹介しましょう。

CDやDVDなどの教材を使って独学で学ぶ方法もあれば、英会話スクールに通う、オンラインレッスンを受けるという方法もあります。いずれの場合でも大事なのは、耳で聞くことと、実際に話すことです。

独学の場合、聞くことはできても、発音が正しいかどうかを判断するのが難しいかもしれません。スクールに通えればよいのですが、難しい場合は、オンラインレッスンという方法もあります。

今後ますます、保育士に英語力が求められる時代になりそうです。英語力があれば、英語教育に力を入れている園に転職する、幼児向けの英語教室で先生をするといった道も開けてきます。すでに英語力のある方はさらに力を伸ばすために、これから身につけたいという方は将来のために、勉強を始めてみませんか? 保育現場はもちろん、さまざまな場面で役立つはずです。

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