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看護師の基礎知識

看護師は派遣として働ける? 派遣で働くメリットとは

看護師は派遣として働ける? 派遣で働くメリットとは

看護師の資格を生かして働きたいけれど、正職員として働くのはちょっと厳しい――そんな人におすすめしたいのが、派遣という働き方です。もしかしたら「看護師の派遣は禁止されていたのでは?」と思うかもしれません。確かに以前は、看護師が派遣で働くことはできませんでした。しかし現在は、条件つきでOKとなっています。派遣で働くメリットも含めて、ご紹介します。

看護師は派遣として働ける?

看護師は派遣として働けるのでしょうか。その答えは、労働者派遣法に定められている通り「条件つきで働ける」となります。
しかし、かつては看護師が派遣で働くことは禁じられていました。そのため「看護師は派遣では働けないのでは?」という声も根強いようです。本当に派遣として働けるのかどうか、不安に思う人もいるかもしれません。派遣として働けるようになった経緯を簡単にお伝えしておきましょう。

労働者派遣法は、1986年に施行されました。そのときに派遣が認められたのは、わずか16業務です。
その後、改正を重ね、1999年に禁止業務以外の派遣が可能となりました。ところが、この禁止業務に「病院・診療所での医療業務」が含まれていたのです。これにより「看護師は派遣では働けない」という認識が広まりました。
しかし、2006年にも労働者派遣法が改正され、条件つきで医療関係業務への派遣が解禁されています。法律で認められているのですから、看護師の資格があれば、胸を張って派遣として働けるということです。
ところで、「条件つき」の条件とは、どのようなことなのでしょうか。次の項目で、見ていきましょう。

看護師が派遣として働ける場所とは?

条件というのは、働く場所や働き方です。

働く場所でいうと、派遣の看護師として働くことができないのは、病院、クリニック、介護老人保健施設などの医療機関や、利用者さんや患者さんの自宅へ伺い医療行為を行う訪問看護等となっています。
しかし、デイサービス、有料老人ホームや特別養護老人ホーム、保育所、児童福祉施設などでは、看護師として派遣で勤務することができます。今の時代、医療機関以外にも幅広く看護師が求められているということ。自分の経験やスキルを発揮できる場は、多々あります。

なお、次のような条件を満たすときには、医療機関で派遣看護師として働くことが可能です。
ひとつは、医療機関で働く看護師が産休や育休を取得するとき、その代替として勤務するケース。もうひとつは、一定期間を派遣として勤務した後、正職員に切り替えて働く紹介予定派遣の場合です。

看護師が派遣として働くメリット

働くスタイルもさまざまな時代、派遣の看護師として働くことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ひとつは、比較的高い時給で働けることです。具体的な金額は派遣先によって異なるので一概には言えませんが、おおむね2,000円前後、中にはそれ以上の時給設定をしているケースも見受けられます。
例えば、時給2,000円で1日6時間、月に20日勤務したとしましょう。単純計算で24万円の収入が得られます。正職員の給与には及ばないかもしれませんが、一般的なアルバイトやパートに比べると、高収入が得られると考えてよさそうです。

また、派遣は勤務時間が決まっています。基本的に残業がありませんから、子どものお迎えや習い事など、その後の予定に影響が出にくいこともメリットのひとつです。
ちなみに、時給や勤務条件については、派遣会社に伝えておけば、それに合った条件の職場を紹介してくれます。そういった点でも安心です。

そのほか、派遣という立場で正職員とは距離を取れるため、人間関係の煩わしさに巻き込まれにくいこと、職場への要望は派遣会社を通じて申し入れができることも、メリットといえます。

看護師が派遣として働くデメリット

看護師が派遣として働くデメリットについても見ていきましょう。

まず挙げられるのは、同じ職場で働く期間が限定されていることです。派遣の仕事は期間契約なので、契約更新がされない場合は、ほかの職場に移らなければなりません。最長でも、同じ職場にいられるのは3年までです。
仕事に慣れてきたころに次の派遣先に移らなければならないこともあります。どんなに働きやすく長く勤めたい職場であっても、最長で3年経ったら勤務先を替えなければならないことは、デメリットといえそうです。

福利厚生やサポートの面で、正職員との差を感じることも、現実的にはあります。「派遣である」として割り切ることができればよいのですが、業務内容は同じなのになぜ……という理不尽を感じることもないわけではありません。立場の違いを実感しがちなことも、デメリットのひとつといえます。
そのほか、「どんなことでもこなしたい」と思っているのに、業務内容が限定されてしまうこともあります。正職員と違い、派遣先の勤務体系に応じなければならないことで不満を感じることがあれば、それもデメリットではないでしょうか。

「看護師は派遣で働けない」とされていたのは、2006年までです。条件はあるものの、看護師として派遣で働くことは、十分にできます。家庭の事情でやめてブランクがある、子育て中で時間の制約があるという場合でも、派遣なら希望通りに働くことが可能です。せっかくの看護師の資格を眠らせておくのは、もったいない。ぜひ派遣で働くことを検討してみませんか?

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