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看護師の基礎知識

看護助手に資格は不要? 取得のメリットや役立つ資格を解説

看護助手に資格は不要? 取得のメリットや役立つ資格を解説

看護助手は、医療機関や療養施設で働く看護師をサポートする役割の仕事です。資格を持たなくても働くことができますが、看護助手でも資格を取得することで、さまざまなメリットが得られます。今回の記事では、看護助手の仕事内容や資格が不要な理由、取得することで役立つ資格について解説します。

看護助手に資格は不要?

前提として、看護助手として働くために、資格は必要ありません。無資格でも仕事ができる理由や、看護助手の仕事内容について確認していきましょう。

資格が不要な理由

看護助手とは、病院やクリニック、療養施設などにおいて、看護師の補助を行う仕事です。看護助手の仕事の目的はあくまで看護師のサポートであり、医療行為や専門的な知識に基づいて判断を行うことではないため、資格は必要ありません。

そのため、医療機関が提示している条件を満たせば、資格を持たなくとも看護助手として勤務することができます。

無資格でもできる仕事の内容

資格がなくても働ける看護助手は、医療行為に携わることができません。看護助手が担当する業務は、医療行為に関わらないものが中心となります。

◼︎患者の生活のケア

例:食事、入浴、排せつ、移動などの介助

◼︎医療行為以外の看護師の業務サポート

例:備品や書類の整理、患者の誘導、医師への伝達、薬剤搬送など

◼︎院内環境の維持

例:清掃、ゴミの回収、シーツ交換、医療機器の洗浄・滅菌など

看護助手が資格を取得するメリット

無資格でも働ける看護助手ですが、資格を取得した上で働くメリットも多く存在します。具体的なメリットや、実際に役立つ資格の例をご紹介します。

資格取得のメリット

資格を取得していると、看護助手として必要な知識を備えていることを証明できます。採用につながりやすくなったり、雇用時に優遇されたりすることが期待できるでしょう。

また、資格を取得しておくことで、患者や周囲のスタッフからの信頼感も高まります。何より、必要な知識を備えておけば、自分も自信を持って仕事に取り組めるでしょう。看護助手として働く上でも、資格を取得しておいて損はないといえます。

看護助手に役立つ資格

看護助手に役立つ主な資格は以下の3つです。

◼︎メディカルケアワーカー

医療福祉情報実務能力協会による、国内初・国内業界初の看護助手実務能力に関する民間資格です。看護補助や福祉介護業務に携わる、看護助手の実務能力を評価します。介護保険適用事業所や、訪問介護員・ホームヘルパーとして働きたい人が対象です。

2級は看護助手としての実務経験が通年で1年以上ある場合、または指定の教育機関でメディカルケアワーカー講座を受講した場合に受験資格が得られます。2級の合格者は、1級の受験が可能です。

◼︎看護助手認定実務者試験

全国医療福祉教育協会による、看護助手が即戦力として活躍するための知識・技能を客観的に判断する試験です。「看護助手業務と役割の理解」「患者の理解」「看護助手業務を遂行するための基本技術」についての問題が出題されます。

受験資格は設けられておらず、誰でも挑戦できるのが特徴です。認定機関が開講している講座の受講や、公式の過去問や問題集で学習を進めた上で受験することが推奨されています。

◼︎介護職員初任者研修

介護職における基礎的な知識・技術を習得し、基本の介護業務が行えることを証明する試験です。都道府県または都道府県知事の指定を受けたスクールなどで講座を受講し、修了試験を受けることで認定が受けられます。介護に関する知識・技術を身につけたい初学者や、訪問介護に携わりたい人などが対象です。

資格取得の方法とコツ

ここからは、看護助手の資格取得を目指す人向けに、資格の取得方法や資格取得のコツについてご紹介します。

資格取得のステップ

資格取得に向けて必要となるのは、大きく分けて以下の3ステップです。

  1. 資格についての情報収集
  2. 合格に向けた学習・講座の受講
  3. 試験の受験

資格試験の対象者や条件は、資格ごとに異なります。どんな医療機関で活躍したいのか、受験申し込みの際にどんな条件が設けられているのかなど、情報をしっかりと事前に確認しましょう。

受験する資格が決まれば、合格に向けた学習を進めていきます。中には特定の講座の受講が必要な場合もあるため、条件をしっかり確認しましょう。自身で学習を進める必要がある場合は、出題範囲や推奨のテキストなどを確認しながら、試験本番まで計画的に学習を行いましょう。

効率的な勉強法

自身で学習を進める場合、書籍などを使って独学で学ぶ方法もありますが、受験者向けのスクールや講座を受けるのも手段の一つです。資格試験を主催する協会が講座を開催していることもあります。合格に向けて必要な知識を体系的に学べるため、効率よく学習が進められるでしょう。自身の生活リズムや、性格に合った学習方法を選択することも重要です。

看護師の仕事をサポートする看護助手は、資格がなくても働ける仕事です。しかし、資格を取得することで知識が深まり、キャリアアップの可能性も広がります。より自信を持って仕事に取り組めるよう、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。