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薬剤師の派遣・転職 お仕事内容

薬剤師は、医薬品全般について幅広い知識を持つ薬の専門家です。薬局や医療機関(病院等)で処方せんに基づく調剤や患者への服薬説明を行います。他にも医療用医薬品から一般用医薬品まで、すべての薬を販売したり、相談を受けることができます。
なお、薬局や医療機関(病院等)で調剤に携わるだけでなく、製薬会社や行政機関、学校などさまざまな職場での活躍が可能です。
とくに企業薬剤師として働く場合は、年収700万円以上の高収入が期待できると言われています。薬剤師は勤務先によって働きかたがまったく異なります。国家資格を持っていることから生涯安泰とも言われ、転職・復職も他業種に比べると比較的簡単ともいわれています。「自分はどんな環境でどのように活躍したいのか」、仕事内容や勤務形態、給料などを比較してください。

薬剤師の仕事内容を簡単に理解する

薬剤師の仕事というと、医師からの処方せんをもとに薬を調剤する「調剤業務」、薬の服用について患者に説明・指導する「服薬指導」は分かりやすくイメージしやすいと思います。しかし、薬剤師のなかには上記で挙げた「調剤業務」や「服薬指導」以外の業務を受け持つ仕事もたくさんあります。とはいえ薬剤師の主な仕事は以下の3つになります、「調剤」、「服薬 指導」、「薬の販売」。 医師が出した処方箋に基づいて薬を調合する「調剤」と、患者に薬を出す際に行う「服薬指導」、そして「薬の販売」になります。調剤では医師の指示による薬の調合を行い、医師が出した処方箋がその患者に適合するのか、他の薬との関係性はどうかという確認も行います。これは、医薬分業という考え方のもと医師と薬剤師がそれぞれ確認することによって医療ミスを防ぎます。実際に、患者に薬を手渡す際には調合した薬剤師とは別の薬剤師が確認をすることで二重三重の確認作業が行われています。薬剤師は薬のスペシャリストとして、ミスを起こさせない緻密な業務を行っています。最近では医薬分業化が進み、これまで病院で行われていた調剤業務を病院外の薬局で行うことが増えており、市販薬のアドバイザーとしても期待されています。

薬剤師の仕事内容の詳細を知る

薬局でのお仕事
薬局では、「調剤業務」「服薬指導」「薬歴管理」の3点が主な業務内容となります。「調剤業務」とは患者のために、病院など医療機関の医師が出す処方箋をもとに薬を調剤する業務です。「服薬指導」とは患者に、薬の服用方法・効能・保管方法を説明したり、健康についてのアドバイスをして病気の予防に有効な薬の情報を提供する業務です。また患者の方々からの薬の情報を集約し、副作用・効き目・安全性などの情報を医師にフィードバックする業務も大切となります。「薬歴管理」は患者の副作用などの情報を含む、薬の服用履歴を管理する業務です。それらを踏まえた上で、複数の薬剤師による連携が必要な業務となり、実務とともに、チームワークが重要な職場といえるでしょう。また近年は、幅広い方を対象に多くの求人募集が出ています。常勤薬剤師だけではなく、管理薬剤師求人や、研修が充実した薬局の未経験薬剤師の求人や、高年収求人も出ており、転職者にとっては新しい事にチャレンジするチャンスが広がっています。

病院・診療所でのお仕事
病院・診療所での薬剤師の業務は、医師や看護師とともに、入院患者の症状や表情をみながら調剤をする事ができるのが魅力と言われています。具体的な勤務内容は医薬品情報業務(DI業務)、薬品管理業務(薬を必要な数だけ適切に提供できるように管理する業務)、製剤業務(医療に必要な、発売されていない薬を新しく開発する業務)、治験業務(製薬会社と協力し、新しい薬を開発する業務)、または院内感染の防止など、たくさんの業務に薬剤師が関わっています。最近の傾向としては、病院の中の病棟に特化して働く薬剤師も増えています。各病棟でドクターのかわりに薬の確認や、適正使用の促進を行います。そのことから病院薬剤師の中でも特に患者の方との接点が多く、人気がある業種になっているようです。専門科目を持っている病院では、がん専門薬剤師・精神科専門薬剤師・HIV感染症専門薬剤師・妊婦授乳婦専門薬剤師・感染制御専門薬剤師など専門的な知見を得る事ができます。病院・診療所で働く薬剤師の業務は、医師の処方せんをもとに薬をとりそろえる調剤はもちろん、患者に薬の説明をする服薬指導、医師や看護師とともに治療法を検討する会議への参加など、業務は多岐にわたります。

製薬会社でのお仕事
製薬会社で働く薬剤師の仕事は、主に医療機関で使われる薬を研究や開発となります。さらに医療機関に対して製造した薬の情報提供を行い、必要な薬の情報収集をすることも、製薬会社における薬剤師の大切な仕事のひとつです。近年の医学や薬学のめざましい発展により、難病やがんを治療できる最新の薬を作るための研究が世界中で行われています。 効果のある新薬を作り出すことで製薬会社にとって莫大な利益につながるため、多くの製薬会社が研究や開発に全力を注いでいます。製薬会社では福利厚生が充実していることにくわえて研修制度や産休、育休などの制度もしっかりしています。また、土日や大型連休などの長期休暇が取りやすいのも特徴です。そのため製薬会社への就職や転職はとても難易度が高くなります。製薬会社では、求人への応募条件として修士課程修了以上を求められることがあります。加えて、競争倍率も高いため、ハードルが高くなっているといえます。

その他
上記調剤薬局、病院、製薬会社以外で、企業などから治験・臨床開発を依頼された会社で働く薬剤師の方々もたくさんいます。中途採用で募集をしている職種には主に以下のようなものがあります。「管理薬剤師」、医薬品を所持する事業所で薬事法に則った医薬品の管理を行います」「学術・DI」、社内外からの自社品に関する問い合わせ対応や、マーケティング、開発の戦略立案時の情報提供等を行います。「臨床開発モニター(CRA)」治験に必要な、施設選定、契約、モニタリング等の業務や、症例報告書のチェック・回収、終了手続きを行います。「治験コーディネーター(CRC)」、患者の症例登録やその後のフォローと、症例報告書作成のサポートを行います。

薬剤師になるためには

薬剤師になるためには、薬学系の大学へ進学することになります。薬剤師は国家資格の「薬剤師資格」を取得しなければなりません。薬剤師資格を得るためには、大学の薬学部、或いは薬科大学で6年間の薬剤師養成課程を卒業することが条件となります。薬剤師をめざす人は、薬学系の大学で「有機化学」、「生化学」、「薬剤学」、「疫病学」などの授業から、調剤薬局での実習まで6年間にわたって幅広い知識や技術を身につけます。平成18年4月から6年制の課程を終えなければ薬剤師国家試験を受験できなくなりました。短期大学や専門学校、通信教育などでは薬剤師資格はもちろん、薬剤師国家試験受験資格もありません。6年制薬学部を卒業することが唯一の条件となります。

薬剤師のお仕事のやりがい

薬剤師という仕事は、患者と薬の繋ぎ目になれることです。薬局では、薬を処方するときに必ず患者さんに説明することになっています。その薬の効用について、服用方法について、またはどんな副作用が考えられるのかを、丁寧に注意深く説明して、患者に理解してもらいます。その説明で患者自身が薬の正しい知識を持ち、確実な服用につながります。薬局を訪れる患者さんが、自分の手渡す薬によって症状が改善していくのを見て、薬剤師は喜びを感じることができるでしょう。また近年ではセカンドオピニオンや、インフォームドコンセント(患者が医師から十分な説明を受けた上で治療に合意すること)など、患者本人や担当医師以外で第三者の視点を取り入れる、または治療法を選択する、という患者主体の考え方が主流になっています。その流れの中で薬剤師は非常に重要な役割を担っており、薬剤師として、そういった状況で活躍できること、また患者から感謝されたり評価されたりすることが大きな「やりがい」といえるでしょう。

薬剤師さんの1日のスケジュール(例)

08:50 /
出勤・開局準備、計測機械の等の電源を入れて制服に着替えます。

09:00 /
レジ準備・開業準備、掃除も分担して行います。

09:05 /
朝礼、引き継ぎノートなどを確認、他のスタッフと必要な情報を共有します。

09:30 /
開店、患者の処方せんを受け取って調剤作業を行います。

11:00 /
調剤業務、医師の処方せんに基づき調剤していきます。同時に、患者から体調のヒアリングや副作用の説明などを行い、薬歴に登録していきます。

13:00 /
休憩、午前診察が終わり、患者の来局が落ち着いてから順番に休憩を取ります。

14:00 /
医薬品の発注、在庫管理など、病院の診療再開とともに、再び調剤作業。仕分けや在庫確認、自家製剤の準備も行います。

17:00 /
在庫確認、薬剤の在庫確認や補充発注などを行い、自家製剤なども準備しておきます。

19:00 /
閉局、次の日のための処方せんなどの調剤を準備して全ての処方が終えて、その日は終了となります。